iPhone 6S のCPU問題について

AppleCareの修理交換で N71AP(サムスン) から N71mAP(TSMC) に交換になったため、今更ながら両CPUにおける体感の違いについて語りたいと思います。

まず最初に感じたのは、インテルCPUにおけるスピードステップテクノロジーと同様の機能が A9 のCPUにも存在しており、動作負荷によってCPUの動作クロックを調整するようなんですが、N71AP(サムスン) と N71mAP(TSMC) とで その動作の違いがあるようです。
具体的には、N71AP(サムスン) ではクロック調整がピーキーで なるべく高クロックで動作しようとしているようです。逆に、N71mAP(TSMC) ではクロック調整が緩慢で なるべく低クロックで動作しようとしているようです。
このことから中負荷での動作クロックに違いが生じ、バッテリーの消費にも違いがあるようです。

バッテリーの消費に違いがあると騒がれて よく掲載されていた Geekbench での駆動時間の差はこのことが原因だと思われます。というのも Geekbench のバッテリーテストはどうやらCPUフル稼働のテストではなく、一般的なアプリを想定した中負荷の稼働テストのようで、このことが上に書いた現象によって駆動時間の差に繋がったんだと思われます。

人によって好みはあるでしょうが、個人的には N71AP(サムスン) の方が全体的に きびきび動作してる感じがして感触が良かったです。

まとめると、いつでもどこでも充電出来る環境の人は N71AP(サムスン) で問題ないと思います。また、動作の重いゲーム等のアプリで少しでも かくつきを無くしたい人にも N71AP(サムスン) が良いと思います。
一方で、少しでもバッテリー消費を抑えたいというのを重点的に考える人は N71mAP(TSMC) が良いでしょう。ただ、動作の重いアプリでは 若干のかくつきが一瞬出る可能性もあります。

個人的には、N71AP(サムスン) と N71mAP(TSMC) の中間ぐらいで調整されたCPUがあれば一番良いんですけど(笑)